栄養摂取基準に引き続いて、平成30年の「国民健康・栄養調査」を読んでみます
栄養摂取基準が、どの栄養をどの程度取ればいいのか?というレポートであるのに対して、
国民健康・栄養調査は、日本人は大体どのくらいの栄養を取れているのか?というレポートです
結論
栄養摂取基準を100%として、20代男女の栄養摂取量をグラフにしてみました!
そもそも国民健康・栄養調査とは?
国民健康・栄養調査は、厚生労働省が実施している生活習慣調査のことです
栄養摂取状況以外にも、就業時間や喫煙率などを取り扱っています
”世帯所得が低いほどバランスが取れた食事を摂る頻度が低い”的な世知辛い統計も出ております
国民健康・栄養調査の調査方法
ランダムに抽出した日本地域において、3268世帯を調査しています
ただし、栄養摂取状況は調査票に自己申告で記入する形式なので、精度はやや低いと思われます
(太っている人ほど過小、痩せている人ほど過大に申告したりする)
サプリメントでの栄養摂取は含まれていません
一人暮らしや忙しい世帯(栄養摂取状況が悪い)は参加しなかったりするでしょうし、実態とはやや乖離していそうな雰囲気はありますが、参考程度にはなるのではないでしょうか
栄養状態はいびつな状態である
不足している栄養素
推奨量に対して50%近くしか摂れていないものです
- 食物繊維
- ビタミンA
- ビタミンD
- カルシウム
- 鉄分(女性のみ)
食物繊維・ビタミンAは野菜(特に緑黄色野菜)、ビタミンDとカルシウムは魚介類に多く含まれます
どちらも確かに摂る機会が少なく、一人暮らしだとなおさらですね
鉄分に関しては、女性の場合月経で血液を失う分が補給できていない感じです
不足しがちな栄養素
推奨量に対して70%近くで、やや不足気味と言えそうなものです
- ビタミンB1
- ビタミンB2
- ビタミンC
- カリウム
- マグネシウム
ビタミンCとカリウムは野菜やフルーツ、ビタミンB1は豚肉、ビタミンB2やマグネシウムは魚介類や海藻類に多く含まれます
こちらも不足気味の実感はありますねー
まとめ
本レポートはあくまで参考です
外食やジャンクフードが多い人はより偏りがあるでしょうし、目安にする程度がよいでしょう
不足しがちな栄養素は全体的に肌に出やすい(と言われる)ものが多いので、肌荒れが気になる人は栄養不足の可能性がありますね
とはいえ”健康的な食事を摂りましょう”と言われても曖昧で実行しにくかったりするので、より具体的に考えていきたいところ