私はお腹が弱い体質で、対策のために低FODMAP食事法を実践しています。低FODMAP食事法は、お腹の中でガスを発生させやすい食材を避ける食事法なのですが、避けるべき食材には小麦も含まれます
私の場合、幸いなことに小麦に対してはそれほど問題がないようで、割と普通に食べています。とはいえ趣味半分、体質半分で小麦は控えめにしています。
そんな生活の中でいくつか小麦を使わないパスタを試していましたので、記事にまとめています。低FODMAP食事法だけではなく、グルテンを控えている人にも役立つかと思います
この記事を書いた人
- 物心ついたころから下痢や腹痛に悩まされ続けて多分20年くらい
- 自分の体で実験した体験記をブログで発信しています
先に結論から
- あまり小麦に敏感でないのであれば、ALCE NERO スペルト小麦シリーズ
- きっちり小麦断ちをしたいなら、ベモスシリーズかALCE NEROのグルテンフリーシリーズ
- 生麺タイプが好きなら、小林製麺
をおすすめします。理由は実際に買ってみて食べてみた体験記からどうぞ↓
スーパー麺
一食分ずつ真空パックで梱包されている生麺タイプです。原料は玄米とデンプンとのこと
商品とともに調理方法を書いた紙が付属しています。お湯で茹でてもいいですし、電子レンジで茹でてもよいとのこと。一人暮らしだとコンロの口も少ないので、電子レンジ調理ができると助かりますね
ちなみに茹で時間も短めです
普通においしい(パスタっぽくはないけど)
こちらは茹でたスーパー麺を(たっぷりのほうれん草を使った)トマトソースに絡めて食べたものです。グルテンフリーパスタのレビューには「ブチブチ切れる」という悪評がありがちなのですが、こちらはしっかりと麺しています
噛むとじんわり旨味を感じて普通に美味しかったです。ただ、かなりモチモチしていてパスタというより、細めのうどんのような印象でした。玄米メインだからなのか、蕎麦のような雰囲気もあります
ただし、どちらかというと汁気の多い料理向けかなーと思いました。茹でたあとに油や汁気と絡めずに置くと麺同士がくっつきます。それでも問題なく美味しいのですが、焼きそばの代わりに使おうとするとちょっとコツが要りそうです
- 電子レンジ調理ができる
- モチモチして食べごたえ、旨味がある
- 汁気や油が少ない状況だと麺同士がくっつきやすい
- ややお高い
メモス グルテンフリースパゲティ
とうもろこし、米粉が原料のグルテンフリースパゲティです。こちらはスーパー麺とは異なり、乾麺タイプのスパゲディです。ちなみにヨーロッパの方が小麦アレルギーの人が多いようで、海外製品の方が充実しています(こちらもイタリア製)。普通の小麦パスタと比べて透明感がある黄色をしています
普通パスタとしておいしい
こちらでオイルパスタを作ってみました…が驚くほど普通に美味しい!知らずに出されたら普通にパスタだと思って食べると思います。風味や旨味はやや足りずあっさりした印象はありますが、ブチブチ切れることもなくパスタ特有のツルツルした舌触りとコシもあります
ただ一点だけ難点があって、電子レンジで茹でるのには不向きです。茹でているときにくっついたらしく、ほぼ棒状に固まってしまいました…。この部分はほとんど生で、ガチガチでした
ときどき電子レンジを開けながらほぐせば良いかもしれませんが、ちょっと使い勝手は悪いですね。食べる場合にはしっかり鍋で茹でることをオススメします
ペンネタイプは電子レンジ可!
ちなみに同商品にはフジッリタイプもあります。そしてこちらの場合は電子レンジ可能でした!形状的にパスタ同士が接するところが少ないからかと思います
全体がしっかり浸かるやや多めの水、やや長めの時間で電子レンジにかければ、全く問題なく茹でることができました(私の場合は600Wで11分程度)
- 通常の乾麺タイプのパスタとほぼ同じように使える
- ペンネタイプに限り、電子レンジ調理ができる
- スパゲティタイプは、電子レンジ調理でくっつきやすい
小林生麺 玄米フェットチーネ
こちらは玄米粉がメイン、生麺タイプのパスタです。真空パックで個包装されていてスーパー麺と似ていますが、こちらはしっかりとパスタ用です。しかもフェットチーネやケールパスタ、焼きそばにラーメンとバリエーション豊富です。今回は玄米フェットチーネタイプを試しました
生麺タイプが好きならオススメ!
生麺タイプのパスタらしく、かなりモチモチ感があります。ツルツルした舌触りはやや少ないものの、パスタとしてしっかりおいしかったです。黙って出したら普通のパスタと見分けがつかないと思います。ただしライスパスタの宿命か、ややくっつきやすいです。電子レンジ調理には不向きですね。鍋で茹でる方は何の問題もないと思います
- 生麺パスタとして完成度が高い
- 焼きそば、ケールパスタなどバリエーション豊富で飽きにくい
- 電子レンジでの調理はできない
- 価格がやや不安定?
レビューの評価がやたらと低いですが、個人的にはアリでした
ケンミン 業務用ライスパスタ
こちらは業務用らしく非常にシンプルな包装ですね。1kgで1000円程度と今回紹介するものの中では一番安いです
ライスパスタとは言っていますが、通常のパスタより短く、やや不揃いな印象です。ぱっと見ビーフンに見えますね。派手にくっつくことを覚悟して電子レンジで調理してみました
意外と電子レンジ調理可能!でもパスタっぽくはない
意外なことに、電子レンジ調理でもそれほどくっつくことはありませんでした。ブチブチ切れるわけでもなく、モチモチした食感も残っています。ただ、パスタというよりは細めのうどんに近い食感でした。スーパー麺に近いかもしれないですね。うどんや冷麦、中華麺としての代用と考えるとよさそうです
こちらも茹でた後に水分や油と絡めずに放置するとくっつきやすいのでご注意を
- 1食100円程度と安い!
- 電子レンジ調理もできる
- パスタというよりはうどんや中華麺のような食感
- 最小1kgからで気軽にはお試ししにくい
大潟村あきたこまち生産者協会 グルテンフリースパゲティ
こちらは1パックずつ包装されている生タイプのグルテンフリースパゲティです。一食あたり90gとやや少ないのが難点ではありますが、食物繊維が一食あたり2.3g含まれているとの表示があることがポイントです。ライスパスタは小麦に比べて食物繊維が少ないので…
パスタとして美味しいけど、少しだけ量が少なく物足りないかも
生麺タイプなので電子レンジ調理はせずに鍋で茹でて、夏野菜とミートソースに合わせてみました。ツルツル食感というよりは、全粒粉パスタのような独特のざらつきを感じます。とはいえ一食90gはちょっと私には物足りない感じでした。。。小食の方や、炭水化物を控えめにしている人であれば良いかと思います。
- 食物繊維がしっかり含まれていることがわかる
- 生麺タイプが好みで、小食な方や炭水化物を控えている人向きかも
- 電子レンジ調理はやや難しい
- 成人男性的には量的に物足りない
波里 こまち麺 パスタ
こちらはうるち米ベースで、チアシードやゴマ、玄米が含まれた半生麺です。生系パスタには珍しく、個包装ではなく1袋で250g入りです。ぱっと見で他のライスパスタとは違い、透明感があり、どことなく冷麺のような印象を受けました
冷麺にしてみた
ということでお湯で茹でた後に氷水で冷やして冷麺にしてみました。記事の趣旨からは逸れていますが、パスタというよりはやはり中華麺に近い雰囲気です。食感的にはツルツルというよりはモチモチが勝ちますが、パスタとしても悪くはないように思います
ただし保存に関しては少しだけ注意が必要です。1袋250gなので一食では食べ切らないのですが、輪ゴムで口を縛って数週間置いておいたら白いカビが生えました。公式情報では「半生麺だけど1年持つ」とありますが、あくまで未開封状態の話で、一度開封したら冷蔵庫に入れておいた方が安心のようです。(夏場だったので私の保存状態にも問題はあった)
- 茹で時間がかなり短い(2分程度)
- ツルツル感とモチモチ感が両立していて食べ応えがある
- 1食で食べきれない場合は冷蔵保存したほうがよい
ALCE NERO スペルト小麦スパゲッティ
最後はこちら、スペルト小麦のパスタです。スペルト小麦(別名ファッロ)とは、現代の小麦のような品種改良が行われる前の、古代小麦と呼ばれる品種で、通常の小麦より低FODMAPかつグルテンも少ないと言われています
普通のパスタとまったく同じように使える
こちらは普通のパスタと全く変わりません。変にくっついたり固まったりすることもなく、電子レンジでも普通に茹でられますし、パスタらしい食感もそのままです。小麦の品種違いなので当たり前かもしれませんが…。私の場合、小麦にはそこまで過敏ではないので、この商品をリピートしています
ただスペルト小麦自体が完全に低FODMAP、グルテンフリーとは言い切れませんので、気になる方は様子をみつつ取り入れていただければと思います
- ケンミンほどではないが安い(1食100円強)
- 普通のパスタと全く同じように使える
- 厳密な低FODMAP、グルテンフリーではない
- amazonだと時々品切れすることがある
ALCE NERO グルテンフリーペンネ
同じくALCE NEROのグルテンフリーペンネを試してみました。こちらはトウモロコシ粉や米粉が原料の、グルテンフリーパスタです。通常のスパゲティタイプもありますが、なぜかペンネタイプはかなり安いので試してみることに。ちなみに購入時、250gで230円程度と今回ご紹介している中でも最安レベルです
ちょっとだけ電子レンジ不向きだが、調理できる
見た目はほとんど普通のパスタと変わりません。上述したベモスのフジッリがかなり電子レンジ調理しやすかったのに比べて、こちらの商品はかなり固めに仕上がります。パスタがしっかり浸かる程度の多めの水を入れて600Wで11分ほど加熱しても、いくらか芯が残る感じでした。そこまで気になる感じではありませんが、全体の1割くらいのパスタはくっついてしまっています
今回トマトソースと絡めてみた完成図がこちらです。お皿の右端にあるパスタはくっついてしまっていますが、全体としては普通のパスタと同じように楽しめます。ただ、電子レンジで茹でるにはやや長い時間がかかること、オリーブオイルを垂らして茹でてもくっついてしまうことを考えると、ちょっとだけ電子レンジ調理には不向きかと思います
- 1食100円程度とグルテンフリーパスタ界でもかなり安い
- 普通のパスタと全く同じように使える
- やや固く、くっつきやすいので電子レンジ調理には不向き
まとめ
- あまり小麦に敏感でないのであれば、ALCE NERO スペルト小麦シリーズ
- きっちり小麦断ちをしたいなら、ベモスシリーズかALCE NEROのグルテンフリーシリーズ
- 生麺タイプが好きなら、小林製麺
そのほか、パスタ以外にも色々使いたいならスーパー麺やこまち麺もいいな、という感じでした!
グルテンフリーパスタは体質や料理で使い分けよう
ヨーロッパの方では日本人より小麦アレルギーの人が多いためか、代替パスタの選択肢は結構あります。特に最近は国産でも商品が増えてきたように感じてありがたいですね
とはいえ普通のパスタと比べると、味や食感がやや違うものが多いですし、そもそもちょっと高価です。よく作る料理や、体が小麦を許容できる量を考えつつ使い分けていくのがオススメです
他にもよい代替パスタ情報がありましたらぜひご紹介ください
本ブログでは下痢がちな男がお腹を強くする過程を発信しています。共感いただけることがありましたらシェアいただけると励みになります!