お腹の具合が悪いとき、あなたなら何をしますか?ごぼうのような食物繊維が多そうなものをたくさん食べ、ヨーグルトを食べるでしょうか
お腹の調子をよくするには食物繊維がよい、とはよく言われていることです
しかし、そんな食物繊維をたくさん摂ることを心がけたら逆に悪化して、便秘と下痢を繰り返し、激しい腹痛に襲われた話をします
こんな人にどうぞ
- お腹の調子が悪いことに悩んでいる
- お腹の調子をよくしようとしているけど、よくならない
- というかむしろ悪化してきた気がする
本記事を書いた人
- 生まれつき下痢がち + 仕事のストレスで盛大に体調を崩す
- 低FODMAP食で腹痛とガスがなんとか和らぐ
- 低FODMAP食を実践して3年目
なぜ食物繊維を増やそうと思ったのか
私は生まれつきお腹を下しがちな体質です。加えて社会人になってから、ストレスと不摂生が重なり更に悪化していました
お腹が痛いと元気が出ないのは当たり前ですが、肌荒れや疲労感にも悩んでいて、全体的に体調が悪そうかつ覇気もない感じだったのではと思います
そんなわけで腸内環境をとにかく改善させなければ!と思い「腸内環境 改善 やり方」Google検索をすると下記が良いと書いてありました
- ごぼうや全粒粉小麦など、食物繊維が豊富な食材をたっぷりとる
- 納豆やヨーグルトといった発酵食品を食べる
- 食物繊維のサプリメントをとる
いい加減自分の体質にもうんざりしていて、実家を出て自分で食生活を管理するようにもなったということで、全部同時に試しました
お腹の調子はなぜか悪くなった
すると翌月あたりから
- 常にお腹が張っている(緊張してる?)感じがある
- ゲップやオナラがよく出る。喉がつかえる感じがずっとする
- 食後1時間くらいすると、その場にうずくまるほどの腹痛に襲われる
ということに気づきました
特に腹痛は厳しくて、お昼ご飯を食べた午後の仕事中、旅行中の車移動、人と会っていてもお構いなしです
トイレに駆け込めば少し楽になることもありましたが、トイレに入ってもほとんど何も出ず15分くらい粘る、といったこともザラにありました
食生活を変えた直後は良くなったような気がしたり、そもそも私自身ネットで見た解決策がお腹のためにはベストだと思っていました
なのでお腹の調子が悪くなるほど対策を強化して、さらにお腹が痛くなる…というループを半年間くらい続けていた気がします
他の人から見ればストイックに思えるほどの健康的な食生活だったと思います。私自身、これだけ頑張ってもなぜ治らないのか、当時はまったく意味不明でした
低FODMAP食事法との出会い
もはや「お腹が張る 原因」でgoogle検索をすることが日常になっていました
ヨガやアロマも試しましたし、筋膜リリース用のローラーで腹部をマッサージしてみたりと、食事以外にもやれることはやってきたと思います
そんなとき、一冊の本がamazonでヒットしました
”発酵する”食物繊維を大量に摂取していた
食物繊維とは、人が消化しにくい炭水化物のこと。腸内細菌のエサになり、お腹の調子を良くすると言われています
ただしお腹の調子が悪い人にとって食物繊維は 害にもなることがあります
消化できないだけではなく、腸の中でガスを発生させてしまうのです
私の場合は生まれつきお腹が弱いところに
- 毎朝のようにヨーグルトやグラノーラを食べる
- パンを食べるときはできる限り小麦ふすまやライ麦を使っているもの
- 豆類やごぼう、玉ねぎを大量に使ってスープを作って食べる
この本で言われているダメな食生活を、しかもかなり極端な形で実践していました
低FODMAP食事法を試して2週間で腹痛は無くなった
本を読んだ次の日から、低FODMAP食事法でOKと言われている食事だけに切り替えました
- 主食は米を選び、パスタやうどん、ラーメンは食べない
- できる限り外食を控えて自炊する。外食するときはメニューを選ぶか少なめ
- 納豆やヨーグルトは一切食べない
この頃はとにかくお腹が張るものの、トイレに行っても全然スッキリしない、ということた続いていたのですが、低FODMAP食事法を初めて3日は激しい下痢になりました
出ないより出る方が遥かに嬉しい(便秘の方がきつい)ので、少しびっくりはしたものの低FODMAP食事法はそのまま続行、激しい下痢は1〜2週間くらいをかけて収まっていきました
下痢が収まるころには、ぽっこり膨らんでいた下っ腹もやや凹み(痩せたわけではない)、食後の激しい腹痛を感じることも無くなりました
おそらく生まれつきであろう下痢は続いているものの、日常生活に支障がないラインまで回復することができました
よく考えると振り出しに戻っただけのような気もしますが、それでも低FODMAP食事法を知らないままだったと思うと恐ろしいなと思います
本ブログでは低FODMAP食事法の概要と、国内外の情報を集めたり、自分で推測した情報をまとめています
最近なんだかお腹の調子が悪くて...。ヨーグルトや納豆、ゴボウ、グラノーラのようなお腹に良さそうなものを食べてますが、イマイチ効果がありません。というか悪化してる気もします そんなお悩みにお応えする記事です 本記[…]
低FODMAP食事法でも快便になるわけではないので注意
私の場合は低FODMAP食事法でも快便になるところまではいきませんでした
おそらく生まれつきの体質や体格、筋肉のつき方、ライフスタイルなど食事以外の原因がたくさんあるからだろうとは思います
それでも「特定の食べ物が原因で起こる急性の腹痛」に関しては効果があった、というところですね
個人的には食生活以外にも、運動や瞑想などいろんなことを試しています
私は生まれつきお腹が弱く、何もしていなくても8割くらい下痢をします お腹の調子が悪いと元気が出ない上に、顔色が悪く肌荒れもするので、思春期からアラサーの今に至るまで悩まされています テレビやネットで良い情報が流れては試し[…]
腹痛から学んだこと
自分の体質に苛立つことも多いですが、今回の腹痛から学んだこともあります
特定の食品やサプリメントに頼りすぎてはいけない
摂れば摂るだけ体にいい食品というものは存在しません
食物繊維や発酵食品、ヨーグルトやハチミツでさえ体にいいとは限らない、ということを身をもって経験しました
特に下記のような食品は摂取量が多いので要注意だなと思います
- 全粒粉小麦、フルグラのような主食として食べるもの
- 何消化性デキストリンのように、毎日とるサプリメント
現時点で不調を抱えている人ほど、少量から慎重に導入した方が良さそうです。間違っても私のように、毎日食べ続けるようなことは避けましょう
世の中で良いと言われていても、自分に合うかはわからない
全粒穀物は一般的には健康的な食品とされています(アメリカ・カナダの食事摂取基準では推奨すらもされています)。
それでも、今の自分の体に合うかどうかは、試して観察するまでわかりませんでした
いくら世の中で健康的だと言われていても、自分の体に合わなければ何の意味もありませんし、方向性が間違っているので、どれだけ努力したところで結果はでません
私の場合、そこに気づくまでに、自分の腸をかなり追い込んでしまったようです
食事や栄養の分野では、「〇〇な食事をしたら健康に!」のような言葉がよく見られます
このブログを含むインターネットの情報はもちろん、雑誌やテレビでも毎日のように特集されています
しかしながら最終的には、自分の体と向き合いながら、極端な近道にすがるようなこともせず、遠回りするほかないような気がしています
と言うことで本ブログでは低FODMAP食事法以外にも、厚生労働省が定めた食事摂取基準を読み解いてみたりと、遠回りしまくる記事もご用意しています
私は生まれつきお腹が弱く、原因不明の疲れや肌荒れにも悩まされてきました 10代の頃から健康番組大好き、20代ではサプリメントを試しまくりましたが、効果はありませんでした テレビやネットで「〇〇がいい![…]
まとめ
ということで結果から言うと、テレビやインターネットの健康情報に惑わされず、健康そうに見えている食材であっても偏った食事はやめましょう、と言うまったく面白くない結論でした
ただ、あなたの体質に合わない食材を特定して避けるための方法としての低FODMAP食事法はおすすめできるかなと思います